現代社会と江戸時代と共通点である太平の世。そこでの武士道を除いてみました
武士道の定義は、乱世の武士道が強いですが、太平の世の武士道は、日本人の「謙虚さ」「礼節」を築いていた!
『真』『行』『草』の礼節
『真』の礼:同僚に対する礼節です。お互い停止をして、両手を前に置き、目で礼をする
『行』の礼:上司に対する礼節です。お互い停止をして、両手を膝に置き、深々と頭を下げます。
『草』の礼:貴人に対する礼節です。正座をして、親指・人差し指・中指を使って、菱形を使い、そのなかに鼻を入れて、深々と礼をします。貴人から顔をあげる、近くに寄るように指示があっても、すぐに、言われた通りするのは非常識だとされていました。剣術・居合道・現代空手道の礼儀作法として同じ手法として使われている方法です。
PS: 「小笠原諸礼大全」という躾に関する書物が発行されており、士農工商と幅広く読まれる書物として、記載されています。日本人のお辞儀、礼節の教育はこのようなところから浸透してきました。
騎馬同士の礼儀
騎馬同士のすれ違いのときは、身分が低いものが横によけて、相手とすれ違う鐙(あぶみ:馬に登るとき、および、乗っているときに足を乗せる馬具)側の足をはずし、馬の上からお辞儀をします。この礼儀作法を「方鐙を外す」といい、「方鐙を外す」ことによって、乗馬の不安定な状況から戦意はないことを示します。
武士は左側通行
武士は、腰に差した刀がぶつかることを避けていました。『鞘当て』は、武士の魂に触れたことで、斬り合いにつながりかねない行為です。いつの時代でもひねくれものはいて、喧嘩を売る方法として、『鞘当て』をしたものがいたようです。
武士は、歩くときに、両手を横に置いたまま歩きました。
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