揚心館での経験を行政教育で生かす
中央大学法学部卒
文部科学省・入省 菅谷匠 キックボクシングとの出会い 私は現在、文部科学省という組織の中で、日本の教育を少しでも良くして子どもたちの未来を明るいものにしたいという想いを抱きながら、働いています。 そんな私がキックボクシングと出会ったのは、大学在学中のことでした。高校までずっと野球を続けて、団体競技を通じて色々なことを学んできましたが、次は個人競技でとことんまで自分を追い込み、己を鍛え上げたいという想いで揚心館の門を叩きました。個人競技の中でも、キックボクシングを選んだ理由は、パンチ・キック・膝・肘など全てを使い、正に体と体でぶつかり合う競技であり、そうした厳しい部分を通じて、最も自分を鍛えることが出来るのではないかという想いからでした。 揚心館での練習生活 格闘技の道場というと、ストイックに黙々と練習をしているようなイメージがありましたが、揚心館は、「アットホーム」という言葉が似合う、暖かい雰囲気で練習が行われています。館長やトレーナーには毎日声をかけてもらいましたし、練習生同士も、プライベートでも食事に行ったりするなどの付き合いもあります。そうした環境があるので、入ってすぐに揚心館に馴染むことが出来ました。 ただし、アットホームといっても、当然、練習は厳しく、毎日限界まで追い込む練習をするので、生半可な気持ちは続けることは出来ませんが、そういった厳しい部分と暖かい部分のバランスのとれた練習環境だったと思います。 プロキックボクサーとして 揚心館でキックの練習をしていくなかで、どんどんキックボクシングに入り込んでいき、「もっと強くなりたい」と思いようになりました。そして、プロ試験を受け、プロキックボクサーとして試合に出場する機会に恵まれました。 プロの試合は、対戦相手の技術も当然高く、更に減量も行わなくてはならないため、その厳しさはアマチュアとして戦うことの比ではありませんでした。当時は生活のほとんどがキックの練習で、厳しい環境に対して、時には逃げ出したいと思うこともありました。しかし、自分を応援してくれる人たちのおかげでやり遂げることが出来、結果云々というよりも、最後まで戦ったことで、自分の人生の中で最高の達成感を感じることが出来ました。
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