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揚心館 CONTENTS

執筆者の写真YOSHIN-KAN

空手の呼吸は最強の健康促進!

更新日:2020年3月3日


  1. 鼻から吸う(4秒かけて息を吸い)

  2. お腹に呼吸を落とす(7秒呼吸を止め)

  3. 口から吐く(8秒かけて息を吐く)

「4-7-8呼吸法」(4秒かけて息を吸い、7秒呼吸を止め、8秒かけて息を吐く呼吸法)なシンプルなエクササイズをするだけで、神経回路を整えることができるかもしれない。集中する場合は、2分間、呼吸の数を数えます。これらの呼吸の訓練から、元気と健康促進をえることができます。

呼吸法で「元気」「健康」が変わる

シクシク泣くとき、肩が上下に動いていませんか?これは、『胸式呼吸(きょうしき・こきゅう』です。この呼吸は、胸でする呼吸で生理解剖的にみれば胸郭を拡大するために働く筋肉群の収縮と弛緩で行われます。悲しいときは弱い胸呼吸であり、顔色は冴えず、食欲は落ち、元気がなくなります。ノイローゼの人は必ずといってよいほど、浅く弱い胸式呼吸を行います。これと対称的な呼吸法は『腹式呼吸(ふくしきこきゅう)』です。まさに、武道や格闘技を極めるために重要な呼吸法です。呼吸1つをとっても違います。


  • 『胸式呼吸(きょうしきこきゅう』:陰の呼吸法(マイナス思考を呼ぶ)

  • 『腹式呼吸(ふくしきこきゅう)』:陽の呼吸法(プラス思考を呼ぶ)

  腹式呼吸は横隔膜の上下運動によって行なわれます。腹呼吸は胸呼吸よりはるかにすぐれている呼吸型で、ものにこだわらない楽天家が多いといわれます。

呼吸をコントロールすることで、脳は落ち着く

 脳幹の神経回路が、呼吸と脳の接続性について重要な役割を果たしていることが科学的に証明されています。その神経回路は呼吸のリズムによって調整されているため(ゆっくり呼吸をすると回路の活動が低下し、速く呼吸をすると活発になる。また、感情にも影響を与える)、脳がもつ「呼吸のペースメーカー」と呼ばれています。

呼吸によって血圧が整えられる

血圧が上昇しているようなときには、呼吸を整えることで血圧を完全に管理できようです。呼吸をゆっくりにすることで「圧反射感受性」(急激な血圧上昇に対して反射的に副交感神経活動を高め、交感神経活動を減少させる能力)が高まる可能性があるといわれています。

呼吸を数えることは、感情を司る脳域に影響を与える

呼吸を数えることが脳全体、とくに感情に関連する領域の脳波に影響を与えることがわかっています。被験者たちに2分間の呼吸回数を数えます。すると彼らは呼吸により意識を集中し、感情、記憶、意識に関連する脳域の活動が、より整ったパターンを示した。呼吸をコントロールすることにはより大きな可能性があることを示している。

呼吸のリズムは記憶に影響

呼吸のリズムが脳内の電気活動を生みだし、それが記憶力に影響を与えていることが初めてわかった。鼻から息を吸うことは、感情を司る脳領域である扁桃体の電気活動を引き起こし、それが恐怖に関連する物事の記憶につながっているのではないかと考えている。また息を吸うことは、記憶を司る海馬の活動も活性化させているとみられています。

呼吸をコントロールは免疫システムを強め、代謝を高める

呼吸をコントロールすることが副交感神経反応のトリガーとなり、免疫システムを改善する可能性があるという。また研究では、呼吸のコントロールによって代謝が高まり、インスリン分泌がより効率的になるなど、血糖のマネジメントが改善されます。呼吸をコントロールすることにはただストレスを緩和する効果があるだけでなく、健康全般を改善する価値があります。


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