武道の稽古には、性格の異なる二つの道があります。ひとつは、誰もが通える一般稽古。健康・スポーツ・試合を目的とする、開かれた道です。もうひとつが、揚心館本家が受け継ぐ御留流。それぞれは別の目的地に向かう、別の道です。この違いを、はっきりとお伝えしておきたいと思います。

一般稽古 ── 開かれた、健やかな道。

一般稽古が目指すのは、スポーツとしての上達、健康づくり、そして試合で勝つことです。明確な目標があり、汗を流し、技を競い、結果が数字や勝敗で返ってくる。心身を鍛え、達成感を得るための、開かれた健やかな場です。これはこれで、まぎれもなく価値ある道です。

体を動かしたい、強くなりたい、試合に出てみたい ―― そうした目的には、一般稽古がふさわしい。多くの道場が、その入り口を開いてくれています。

御留流 ── 責任ある力を、養う道。

一方の御留流は、目的地が異なります。勝敗を競うためではなく、力を持つことの意味、力を慎むことの価値、自分自身を制御する大切さを学ぶ。型・礼・呼吸・姿勢を通じて、自分を律する内面を養う道です。

一般稽古御留流(本家)
目的スポーツ・健康・試合責任ある力・自己鍛錬・精神修養
ものさし勝敗・記録・上達礼・節度・心の在り方
開かれ方誰にでも開かれているふさわしい者に、責任とともに
得るもの達成感・体力・技術判断力・自己統制・人格
どちらかが上で、どちらかが下なのではない。スポーツとして強くなる道も、責任ある力を養う道も、どちらも本物である。ただ、目指すところが違う。

あなたは、どちらを求めているか。

もし、自分自身を律し、責任ある立場にふさわしい心構えを身につけたいのであれば。表面的な体験ではなく、本物の精神文化に触れたいのであれば。御留流の稽古は、その問いに応えるために開かれています。

これは、単なる武術体験ではありません。自分自身を高め、社会の中で尊敬される人間になるための、日本武道の学びです。戦うためではなく、己を律するために学ぶ ―― その入り口に、関心を持っていただけたなら幸いです。

※ 一般稽古をお探しの方には、別系列の道場として tama-kickboxing.com をご案内いたします。本サイト(御留流)とは別運営です。